WESCO社で"TIMBER"に次いで2番目に古い歴史をもつ"HIGHTLINER"の紹介です。高架線の作業等、高所でのワークの為にうまれた"ハイライナー"は1938年より生産され現在でもラインマンの足元を支えています。現在、最も生産数の多いブーツでその頑強さはラインマンの信頼を勝ち得ています。
時を同じくして生産のはじまった"JOBMASTER"とよく似ている様に思われますが、細部が高所での作業用ということで異なりスペシャルなつくりになっています。
まず目につくのが
ブーツ本体の内側に装備されるレザーサイドパッチです。これで高所での作業中に体をホールドして、ブーツ本体の革も傷めません。更にスチールのサイドプレートを取り付けることもできます。
また、リフトの革を傷めないようにヒールの内側にスチールのブレストプレートが標準装備されます。
高所での作業の利便性を考慮して、ミッドソールは踵革にハーフスリップ追加され、リフトも1枚追加とかなり踵上がりです。
また、目視出来ませんがWESCOブーツに欠かせない職人の手によって打ち込まれるスチールシャンクも標準サイズの1.5倍のモノが装着されています。これは着地の衝撃をスチールシャンクで吸収するという考えに基づいています。40’S当時まだモーターサイクルブーツが誕生していなかった頃、衝撃に強く、ホールド力に優れた"ハイライナー"はレースブーツに流用されダートトラックレースでは定番でありレーサーの足元を守りました。
このブーツも30'〜40'年頃の"HIGHTLINER"で当時のレーサーがレースに使用していたものです。