2009年11月13日

WESCO "PACKER"

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1991年に製造を開始した比較的新しいモデルとなる"The Packer"を紹介します。
ハードワークでもとりわけ農作業を目的としたこのモデルはその延長線上にある乗馬にも適した仕様を持ち合わせています。
つま先や踵の削り方もウエスタンとなります。
農作業ということで当然その多くを屋外で行うことを想定して他のモデルに比べてアッパー部分のヘビーステッチを省略(レギュラーステッチに変更して縫われます)することによって更なる防水性への備えとしています。
スタンダードでハイトの高さは10"インチとなりますが、他のモデルと同様カスタムにて変更が可能です。また、ウエスタンである必要が無いのならつま先のカタチも幾つか選択できます。前出のようにヘビーステッチが入らないので他のレースブーツと雰囲気が違いますから、綺麗なカスタムを作るベースとして最適かと思います
使用者の用途や趣味嗜好に合わせて細かにカスタム出来ることこそWESCOブーツの最大の魅力といえますから、ご自身で履きたいブーツに想像を巡らせ、全国のディーラーもしくは直営店までご相談ください!

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posted by Wesco Maeda at 22:41| 東京 ☔| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

WESCO "JOBMASTER"

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WESCO社で2番目に旧いモデルである"HIGHLINER"とほぼ時を同じくして出来たモデル"JOBMASTER"を紹介します。1938年に製造を開始したこのモデルはそれまで仕事の用途に合わせて特異なスパイクソール等が主流であったWESCOブーツが多種多様な現場で履かれるようになりその必要性からより凡庸性の高いブーツとして産声をあげたのがはじまりです。
ジョブマスターというその名が示すとおり様々な仕事の用途に履かれるこのブーツですが本国でもトラックの運転手からスーパーマーケットの従業員まで多くの現場で見かけることが出来ます。
従事する仕事に応じてかなり幅広いカスタムが出来るのが特徴です。
カスタムの事例は"Custom sample"で見ていただくとしてスタンダードの説明をしておきます。
ハイトの高さが10"インチでVibram社の#100ソールがついたモデルがスタンダードと呼べます。その他レーシングパターン等お選びいただけます。
このブーツはとにかく抜群のホールド感が特徴です!
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posted by Wesco Maeda at 21:04| 東京 ☀| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

WESCO "FIRESTORMER"

WE-FIRE-S51.JPG"FIRESTORMER"WE-FIRE-S52.JPG
アメリカ西海岸では時折大規模な山火事が発生します。その時に活躍するフォレストファイヤーファイター(森林消防隊員)の足元を守りアメリカの大地を守るのが"FIRESTORMER"です。
当然、仕事の特異性から熱や火に強い装備となります。
ちなみに現在の標準装備では、BKFレザー(耐火防水)にVibram社製の#100Fソール(耐火)、ステッチはオールブラックでヘビーステッチにはケブラー(高い強度と耐火)が使用されます。シューレースにもブラックレザーが使用されます。
また、その時々の現場の声によりマイナーチェンジを繰り返しながら現在の装備となっています。現在は現場の声によりキャンブレイルライニングはオプションから外されましたが、必要により数種のライニングを装着することも可能です(断熱素材等用意されます)

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信頼と同義語とされ今なお現場の隊員達に愛されるWESCOの真髄といえるブーツです!
WE-FIRE-S13.JPG←#100Fソール
posted by Wesco Maeda at 19:27| 大阪 ☀| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月18日

WESCO "BOSS"

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画像は1930年代に製造されたWESCO社製のEngineer Bootsです。
このEngineer BootsはWESCO社では39'sから現在に至るまで生産が続いているモデルであり、90's後期より"BOSS"という名称で呼ばれています。この画像のエンジニアブーツが製造された時代は第二次世界大戦が勃発、大戦中にはオレゴン州ポートランドで船の荷積みを行う労働者に愛用されていた様です。
現在の"BOSS"とはディテールは違えどしっかりと原型であると感じ取れると思います。ステッチであったり、ソフトトゥであったりと細かな違いはあれど、WESCOらしい独特の雰囲気が漂います(現在でもソフトトゥのオプションはあります)。
また、このブーツをもとに生み出されたのが"CYCLE BOSS"なのです。

wesco34.JPG←CYCLE BOSS
現行のエンジニアブーツである"BOSS"です。今回の”Boots model”はいつもと違った切り口で紹介してみました。また別の機会にじっくり"BOSS"について解説したいと思います。
wesco35.JPG←現在のスタンダードなBOSS
posted by Wesco Maeda at 13:20| 大阪 | Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月28日

WESCO "MOTORCYCLE PATROL BOOT"

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WESCOブーツはそのタフさから本国でも日本でも多くのバイカーに支持されています。
Lumberjackの為のワークブーツとして創業したWESCO社ですから本来、バイカー用というわけではありません。しかし1930年代に世の中の暮らしに機械化の波が押し寄せ、機械を操作するエンジニアの為のブーツが誕生します。その造りはモーターサイクルブーツが無かった時代にバイクに跨がるのに、防水性、頑丈さ、安全性、余計な装飾品が無い等、最も適していたと言えるでしょう。よって、バイカーに支持されバイカーのイメージが強いのでしょう。
WESCO社では、エンジニアブーツをアップデートして純粋なモーターサイクルブーツと呼べる"MOTORCYCLE PATROL BOOT"を用意しています。
ワークブーツカンパニーにあって唯一のモーターサイクルブーツです。
ハイウェイパトロールから多かったオーダーを考慮してセットアップされています。
より操作性を高めるためつま先のカタチが変更され、"BOSS TOE" より薄く "WESTERN BOSS TOE"ほど尖っていないものに作り替えてあります。
このMOTORCYCLE PATROL BOOT独特のつま先である"MP TOE" ではすべてロアーヒールとなります。これも当然、操作性を考慮してであり、またバイクを降りて容疑者を追いかけるのに走ることも考えての選択と思います。
トップストラップの形状も異なり、インステップストラップは省略されます。尚レザーライニングが標準装備されます。

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ハイトは10"〜20"インチの間で選択出来ます。画像のブーツは12"
wesco881.JPGこちらは14"
posted by Wesco Maeda at 14:53| 大阪 ☀| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月24日

WESCO "HARNESS"

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WESCOブーツの中でもファッション性の高さで言ったらこの”ハーネス”でしょう。"HARNESS"というモデルとしての紹介ではあるんですが、このブーツに関してはモデルというより仕様と考えたほうがしっくりくるような感じです。スタンダードとして説明を加えるとハーネストゥにハーネスストラップ、トップストラップもプルハンドルとなり、ヒールのリフトは1枚追加されます。
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重労働に耐えうるつくりを最優先するWESCOブーツに在って、デザイン性に振れた見た目をもっています。本国でもバイカーブーツという位置づけです。ライディングブーツとして十分なタフさは当然備えています。あとは、お好みの仕様をデザインとして選んで下さい!
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ハーネストゥでボスのスタンダードなストラップをチョイスしたり、反対にシャフトはハーネスストラップでつま先だけをボストゥに変更してと、自分好みに仕上げられるのもウエスコの魅力ですね!
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履き込むとこんな感じ!画像はスタンダードなWESCO "HARNESS"ブーツです。
posted by Wesco Maeda at 14:03| 大阪 | Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月12日

WESCO "JOHN HENRY'S CLASSICS"

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WESCO社で唯一のローカットレースブーツとなる"JOHN HENRY'S CLASSICS"を紹介します。WESCO創立者であるジョン・ヘンリー・シューメイカー氏の名を冠するモデルになります。レザーライニングが標準装備され、その造りは当然WESCO社の名に恥じないハードさを備えています。また、このモデルはロアヒールのみとなります。踵付きのソールでもヒールのリフトは1枚です。画像のブーツは#100ソールにヘビーステッチがケプラーと、無骨さがビシビシつたわりますが、カスタムによってはドレスブーツの様な姿につくることも出来るでしょう。でもそれはやはりワークブーツカンパニーのクオリティーでのドレスブーツですから捉え方によっては面白い履き方が出来るのではないでしょうか。
最後に本国のカタログの本文から引用します。
"ハードなブーツに疲れたら、タウンユースにこのブーツをチョイスして下さい"

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また別の機会にカスタム例を紹介します!
追加画像)タイミング良く修理の依頼でジョンヘンリーが届いていて、なかなかイカしたカスタムだったのでパシャ! バーラップにライニングがバックスキン、Lace toToeで#1010ソールというカスタムですね。
wesco773.JPGこれからオールソール交換です。
posted by Wesco Maeda at 18:30| 大阪 ☁| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月02日

WESCO "WESTERN BOSS"

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WESCO社が製造するウエスタンという名を持つプルオンブーツです。その造りは細部までWESCO社らしく質実剛健かつ頑強に仕上げられています。ウエスタントゥにウエスタンヒール(1リフト高い)を標準装備し、スタンダードでブーツの履き口までの高さであるハイトは12"インチです。その名が示す通り乗馬のため、パドックブーツとしての使用をベースに生まれたワークブーツです。
このウエスタンボスは独自のシャフト(筒の部分)をもっている為、ハイトは12"インチかハイトカットして10"インチの選択になります。他のプルオンブーツとの履き心地、フィット感がやや違うので是非試着をお奨めします。
WESCO社では基本的にカスタムにて、使用者の仕事やライフスタイルにあわせて細部まで変更することが可能です。この画像のウエスタンボスはスタンダードになります。ソールは#100番でごつい感じでしょうか?ソールも数多くの中からお選びいただけます。もっとスマートなシルエットのソールを履けばエレガントにも変わるでしょうし、ミッドソールを追加したりエッジの色づけでも雰囲気は変わってくるでしょうね。また例えばつま先のカタチを変えたら全く雰囲気が変わってきます。そんなカスタムの自由度の高さもWESCOブーツの魅力でしょう。

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posted by Wesco Maeda at 13:25| 大阪 ☁| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

WESCO "HIGHTLINER"

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WESCO社で"TIMBER"に次いで2番目に古い歴史をもつ"HIGHTLINER"の紹介です。高架線の作業等、高所でのワークの為にうまれた"ハイライナー"は1938年より生産され現在でもラインマンの足元を支えています。現在、最も生産数の多いブーツでその頑強さはラインマンの信頼を勝ち得ています。
時を同じくして生産のはじまった"JOBMASTER"とよく似ている様に思われますが、細部が高所での作業用ということで異なりスペシャルなつくりになっています。

まず目につくのが
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ブーツ本体の内側に装備されるレザーサイドパッチです。これで高所での作業中に体をホールドして、ブーツ本体の革も傷めません。更にスチールのサイドプレートを取り付けることもできます。
また、リフトの革を傷めないようにヒールの内側にスチールのブレストプレートが標準装備されます。
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高所での作業の利便性を考慮して、ミッドソールは踵革にハーフスリップ追加され、リフトも1枚追加とかなり踵上がりです。
また、目視出来ませんがWESCOブーツに欠かせない職人の手によって打ち込まれるスチールシャンクも標準サイズの1.5倍のモノが装着されています。これは着地の衝撃をスチールシャンクで吸収するという考えに基づいています。40’S当時まだモーターサイクルブーツが誕生していなかった頃、衝撃に強く、ホールド力に優れた"ハイライナー"はレースブーツに流用されダートトラックレースでは定番でありレーサーの足元を守りました。
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このブーツも30'〜40'年頃の"HIGHTLINER"で当時のレーサーがレースに使用していたものです。
posted by Wesco Maeda at 12:39| 大阪 ☁| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月10日

WESCO "TIMBER"

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ロガーブーツである "TIMBER"はWESCOブーツの中で最も歴史が古く、ティンバーブーツと共にWESCO社は創業をはじめました。つまりは1918年から現在まで変わらず作り続けているモデルになります。
ストックのハイトは12"インチと14"インチです。他のwescoブーツと違いソフトトゥでスチールシャンクも仕事での使い勝手により装備されていません。面白いのはスタンダードでラフアウトの2トーンだということです。日本ではラフアウト(裏革)というとカジュアルなイメージだけに捉えられがちですが、ティンバーの様にスパイクが打ち付けられているモデルにラフアウトが標準装備されていることが示す通り単に傷が目立ちにくいだけでなく特に傷つき易いVamp、Counterの傷への強さも兼ね備える実用性があります。他のモデルでもカスタムの参考になると思います。
スパイクも現場や用途に合わせてお選びいただけます。とはいっても、ワークブーツとしてフィールドや用途が限られますので一般的にはあまりなじみのないブーツですね。
しかしながら現在でもアメリカ本国だけでなく世界中のロガーの足元を守ってるWESCO社の象徴的なブーツです。WESCO社の生産するブーツの中で今でも”ハイライナー”と双璧をなすモデルであり生産数も”ハイライナー”と”ティンバー”が多いです。
WESCO社はロガーブーツを歴史にもつブーツカンパニーなのではなく、いまもなおアメリカという国の礎を支え続けるロガー達に信頼され愛されるワークブーツカンパニーで在り続けるのです。
posted by Wesco Maeda at 13:19| 大阪 ☁| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月31日

WESCO "THE ROMEO"

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WESCOブーツのラインナップでも異色のモデルとなる1976年〜2002年まで生産されていた"THE ROMEO"の紹介をします。
ウエスコ会長のボブ・シューメーカーも愛用する"ロメオ"はウエスコ社の中では唯一のスリップオンタイプのブーツです。ラフにそしてカジュアルに履く事の出来る仕上がりですが、造りはやはりウエスコ!レザーライニングは標準装備され縫製にもぬかり有りません。頑丈さはLanglitz Leather社のジェネラルマネージャのデイブ・ハンセン氏の足元をこの”ロメオ”が支えている事から折り紙付きといえますね。ただし履き心地はまさに唯一のモデルらしく他のウエスコブーツとは違ってゆったりと軽いものに仕上がっています。ソールが#1010なのもよりいっそう軽快さとカジュアルさを際立たせます。また革やステッチのカラーチョイスで、より自分仕様の1足に仕上がると思います。これからの季節にばっちりなWESCOブーツですね。
1度は廃盤になったモデルですが、現在、日本限定として再生産しています。
posted by Wesco Maeda at 16:05| 大阪 ☀| Boots model | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする